小林ドンゲ
1927年東京に生まれる。女子美術大学卒業。関野準一郎、駒井哲郎に銅版画を学ぶ。日本版画協会展で第1回恩地賞を受賞する。1965〜66年に渡仏してフリードランデル・ヘイターのアトリエで銅版画を学ぶ。ル・サロン展で銅賞受賞。主に春陽会展で作品を発表する。第62回春陽会展賞(岡鹿之助賞)受賞。詩人堀口大学の重要な詩集『夕の虹』『沖に立つ虹』『秋黄昏』『堀口大学詩集』など、挿画、装丁を任される。他に辻邦生『ある晩年』、小川国夫『塵に』などの挿画がある。銅版画集には『雨月物語』『ポーに捧ぐ』『火の処女サロメ』などの名作がある。『小林ドンゲ蔵書票作品集』は絶品。女流銅版画家第一人者。
ビュラン刻は西洋ではもっとも古典的な銅版画の技法であり、真の本格的な銅版画はビュランであるといわれている。しかし、おそろしく忍耐のいる仕事で、不自由でむずかしく、今日ではこれを成功させる版画家は少ない。ドンゲの冴えた美しいビュラン刻の線はもって生まれた美的資質と女性特有の感性と技術の練達が育んだものである。
小林ドンゲの銅版画
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[こばやし・どんげ] (1927〜)
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