中島通善(なかじま・つうぜん)
1944年東京浅草に生まれる。早稲田大学文学部美術卒業。16歳より木版画を始め、出版社勤務を経て独自で「版木画」と呼ぶ木目を生かした自画、自刻、自摺の独創的な木版画を確立。彫りの技術は浮世絵の彫り職人並。バレンによる刷りの技術は名人級。版木も紙も刀もバレンも純日本製の道具で、日本の風土と伝統が生み出した木版画。良い摺りの作品は極度の神経の集中と体力を必要とし、1日1枚がやっと。その摺りの妙によって、過ぎ行く日本の面影を見事に描いている。浮世絵木版画と創作木版画の長所を引き出し、それらを凌ぐ木版画として注目されている。
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中島通善の木版画 (版木画)
<エッセイ>