飛雲富士
飛雲富士(67)
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富士 E
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飛雲富士D
飛雲富士 F
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富士 (大涌谷)
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松籟富士
飛雲富士 K
姥子の富士
飛雲富士 L
清秋富岳
清秋富士
飛雲富士 (十国峠)
薫風富嶽
富士 (姥子)
飛雲富士 M
秋夾富岳
冠雲みさか峠の富士
飛雲富士 N

笹島喜平木版画 「富士」

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富士

  富士を主題にしたものは1958年頃の平刷りからはじまっているが、本格的に取り組んだのが1972年府中の四谷に移住してからである。その時の心境を次のように記している。「……  それにしてもまして私をよろこばしてくれるのは、すぐ近くに広くひらけた多摩川原があり、つづいて多摩丘陵丹沢山系、時々に仰ぎ望むことができる富士山の偉容である。……四季それぞれに無限の変容を現してくれる。なんといっても眺めが大きくて、悠遠を感じさせてくれる。その景観の中に日本一の名山富士が姿を現す。晴れた日それも秋の終わりから春の初めにかけて、かぎられた時であるが、なんとすばらしい好景を展開してくれることか。私は思わず嘆息をもらし、胸をおどらせる。何かしら散歩の足どりも元気づいて来る。茜空にきらめく太陽、真紅にそまって富士の背後に、すうっと没する太陽、やがて青ろく悠然と構えた富士も静かに夕暗の中にすいこまれる。富士は昨日も明日も天候の如何にかかわらず、まぎれもなく丘陵の彼方に屹立している。」(『Print Art』20号より)


◎ これらの作品は2006年10月に東京の或る個人コレクションに収蔵されました。